原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

Wave・Vou te contar

Wave・Vou te contarはとても有名な曲だ。ボサノバに染まるのはここ数年だけれども以前からこの曲は知っていた。

この曲はAABA形式の構成になっていますね。
冒頭 Vou te contar, から1回目のA
同じ旋律で O resto e´ marと2回目のA
それでサビともとれる
Da primeira vez era a cidade
Da segunda o cais e a eternidade
がBのパート
ここが終わって
はじめと同じ旋律でAgora eu ja´ seii, と3回目のAで曲は閉じます。
最終のAは{永遠}を、もしくは{その一瞬}を理解したとも取れる内容ですね。
前から思っていたことは、Bのサビの旋律が歌っている人によっては、地味で、輝きに欠けるようで充たされない感じでいました。この部分って旋律、音程が潜るというか、いちばん大事な所で、ひそむというか伏せるのです。
日本のチーム「キリンジ」がジョビンのトリビュート・アルバムで英語歌詞でやったみたいにBのパートをオクタ-ブ上でメロウに歌ってしまいたい、堀込泰行みたいに歌いたい、あぁ歌いたい。このアプロ-チが正解じゃないのか?とも思いました。
でも英語歌詞ではなくポルトガル語歌詞の
Da primeira vez era a cidade
Da segunda o cais e a eternidade
を口ずさんでみると、心理的な階段を下りていくような旋律、記憶を呼び起こして、経過を辿り全てを吐き出すような感慨かなこれは。はじめての時、視界の背景がスローモーションになって人物を中心に停った記憶ね。そこにあなたは居たのよね。
Czech_200406_0323.jpg
こんな曲作ったのかジョビンさん。 この低い旋律のサビについて今書き留めて、そこで歌い手は上半身から力を抜いて、肩を降ろして体重を地にかけて目を開いて永遠を見つけた事の記憶を、次のフレ-ズでそれをその時に理解したことを歌いにいかなくちゃいけません。そう思ったのでした。今日はこれでおしまい。
ああと、歌の箱は作りかけのプラモデル(模型)でいっぱいね。寄り道多いよな。
写真は僕の一族が撮った異郷の街で。このブログは、だいたいそうよ。