原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

Tarde em Itapuã 3

Tarde em Itapuã の続きをしよう。

この曲って、短調で前半意味深長風に暗めに歌って、転調して

イアプアンで過ごすのはよい、とかご気楽に、ペーソス(哀愁)いっぱいめで歌うのだけれど、まぁ、(作詞者の人生の)ゆく先もうすうす見えているけどご陽気にいくのかしら。

フリー素材写真をお借りしています。

ココナッツウオーターは二日酔いにも良いようです。ベネシウス向き。

トッキ―ニョの作の旋律で、声を合わせて歌ってみましょう。

お気に入りになる楽譜も作ってみたわ。

 

 

若いとき、そして壮年、ベネシウスはきっと巷を闊歩してたと思うけど、僕にはこの曲が彼が中年の終わりに作ったやがて消えゆく彼を取り巻く日常への、別れの歌に聞こえてしまう。いつの時代もあなたの廻りに若い友人が居てよかったね、ベネシウス。

 

みんなの前で、午後のイタプアンを歌う事をお約束して、音も出さずに、この章は終わりです。

今回はあっさりなの。次の曲に気持ちは移っている私でした。

 

Beatriz を歌おう 2

Beatriz を歌おう 2 ということで進めてゆきたい。

ギター講師様に旋律譜を渡してから次の回に、このメロディの音程は合ってますか?と言われて「ん?」と思ったけれど、音源をチェックしてみた。

A)

Olha.. が二回終わって次の段階に進むのだけど、

B)

Sim, me leva pra sempre, Beatriz
Me ensina a não andar com os pés no chão
Para sempre é sempre por um triz
Aí, diz quantos desastres tem na minha mão
Diz se é perigoso a gente ser feliz

 

B)の展開部に入って

Sim... エド・ロボ 本人さん歌唱の出だしが低いのに気がつきました。

Aí, diz の、ひるがえり背面飛行に移り機首をあげて体感するだろう揚力からの滑空も低い高度です。

動画で歌うシコ・ブア(バ)ルキさんも示し合わせたみたいに、同じです。

 

この曲を何回も歌っているうちに、歳も重ねたし音域広いし、または、高いところで声を張るのを今は不粋と感じたのかしら。

ということで、自家版にメモのように少し書き留めておきましょう。

こんなふうに歌ってます。このライン取りもできるようです。これはB)全体を対象としているようです。

 

本来の旋律ならSim,のところでピアノ伴奏譜に習うとCM7を充てるのだけど

旋律が変わるのでコードもAbM7に替わってしまう。

エド・ロボの低い旋律でのB)の展開を好むなら、YouTubeエド・ロボをトレースしてギターで歌う男性のギターの指板から(よく見えます)コードを拾ってください。

 

僕も低いラインでいこうかなと思ったけれども、他の歌い手の方、特に女性の方の歌われるBのパートが美しく、旋律がまるでフィギアスケートのソロの滑りを目で追うように、振る舞い、腕、手先の動きまで美しく感じたので、オリジナルラインを練習しましょう。

 

ああと、ギターの伴奏用のコード割当ては、講師様による動画拾い、そして移調、ダイアグラム、コードの押さえやすさを考慮して、1小節に幾つも入れずピアノ伴奏に入ってたものをカット、ほぼ歌に専念の装備になりました。取り敢えず試験運用だぁ、んにゃ。

と用意されていたのですが、講師様にお手数をおかけしましたが、「なんだこれは、そうだったのか?」とYouTubeの動画コード拾いプロジェクトは中止、となりました。

コードをもどさなくっちゃ。

 

楽譜置いて鳴らそうと思ったけど、遊びのお誘いがきたので、出発だぁ。ではまた、続きます...

 

 

Beatriz を歌おう

Edu Lobo エドゥ・ロボ の作った Beatriz を 歌おう。

作詞はシコ・ブア(バ)ルキ(Chico Buarque)

ご贔屓の歌い手様が、難しいって言いながら詠じるように歌唱していたのを見たら僕も、とかになりました。

 

Beatriz って何だろう?と調べてたら

 

Beatriz
小学館 西和中辞典 第2版の解説

[固名] ベアトリス:女子の洗礼名.

[←〔ラ〕Beatrix(「幸せをもたらす(人)」が原義);
[関連]〔ポルトガル〕Beatriz. 〔仏〕Béatrice. 〔伊〕Beatrice. 〔英〕〔独〕Beatrice, Beatrix]

だそうだけど、他のサイトを読んでいたら(いつもお世話になっています)バレエ舞台に使われた曲だそうです。歌詞 翻訳については優秀な他サイトを参照ください。

 

ベアトリス - 女優であるということ

Beatriz

 

前奏

A)

Olha
Será que ela é moça
Será que ela é triste
Será que é o contrário
Será que é pintura
O rosto da atriz

Se ela dança no sétimo céu
Se ela acredita que é outro país
E se ela só decora o seu papel
E se eu pudesse entrar na sua vida

Olha
Será que ela é de louça
Será que é de éter
Será que é loucura
Será que é cenário
A casa da atriz
Se ela mora num arranha-céu
E se as paredes são feitas de giz
E se ela chora num quarto de hotel
E se eu pudesse entrar na sua vida

B)

Sim, me leva pra sempre, Beatriz
Me ensina a não andar com os pés no chão
Para sempre é sempre por um triz
Aí, diz quantos desastres tem na minha mão
Diz se é perigoso a gente ser feliz

C)

Olha
Será que é uma estrela
Será que é mentira
Será que é comédia
Será que é divina
A vida da atriz
Se ela um dia despencar do céu
E se os pagantes exigirem bis
E se o arcanjo passar o chapéu
E se eu pudesse entrar na sua vida

D)後奏  

 

単に歌ってみよっと。

前奏のテーマ

2音で降りるテーマがあって 

A) Olha って歌いだして、2番目も Olha って歌って 

B)Sim, me leva ..... って難しい展開の旋律歌って  また

C) Olha って歌いだして    曲を収めて 後奏へ

D) 伴奏でエンディングに向かうときにハミングでテーマを薫らせたり

   Olha って被せたりして 静かに終わるようだ。

 

底本にした楽譜が、G#で旋律(Olha)始まるものだったけど、youtubeでギター伴奏で歌う人は、Gで始まるBmのキーが多いかな、ギター伴奏のコードも#とかbとか多いキーはコード押さえにくいしね。

 

Bmで底本から移調して練習音源、最初作ったけど、歌ってると高音きついので、Amのキー FでOlhaが始まる(Edu Lobo 本人のキー) にして、楽譜から#とかbとか臨記号が少なくなって伴奏しやすそうじゃん。

 

じゃ、旋律付きギターコード譜作る前にお歌の練習というところで、時々通う、声楽の先生のところに行って、これ歌いたいです。Amのピアノ伴奏譜渡して、ピアノ弾いてもらって歌ってみた。うーん旋律きれいけど、B)の展開部むずいね難しいです、そこ違う(ポロンポロン、正しい音程の鍵盤を叩く音)、とか言いながら、お稽古つけてもらいました。「Será que ela é moça」って、なんて読むの「せらきえら、え もっさ」「ça」って「さ行」とか、「Beatriz」のZは「す」「ベアトリス」ねとか言いながら、ふーん。

こんなふう。人様のものを転調してレッテルABCDと貼ってわかり易いように組み換えたので、このページからの限定公開としますね。

** 歌詞の単語のスペルを間違えていたのを見つけたので4/22 差替えました。

 


www.youtube.com

 

この後日、ギター講師のところに行って、旋律譜切りだした楽譜で、ギターの伴奏コードどうしよう?となって、ギター講師様、歌いながらだとそんなに難しい事できないでしょうと言って、youtubeの彼らの参考にしたいと言っておいた動画と同じように、ピアノ伴奏譜からばっさばっさ、コード切って、減らして、初期装着からは想像できないコードを付けてアーマー(Armor)よろしく軽量化してゆくのでありました。テーマとかどうなるのでしょうか?  続く.....

 

 

 

 

 

 

 

Tarde em Itapuã 2

Tarde em Itapuã を続けよう。

通っていますボサノバのうたグループレッスンで今回、課題曲になった曲。曲としては長いので今まで採用されてないけれど、生徒さん希望持ち廻りで復活。マニアックな選曲と言えます。

歌詞は

Tarde em Itapoã イタプアンの午後


Um velho calção de banho
O dia pra vadiar
Um mar que não tem tamanho
E um arco-íris no ar
Depois na praça Caymmi
Sentir preguiça no corpo
E numa esteira de vime
Beber uma água de coco

※ É bom
Passar uma tarde em Itapuã
Ao sol que arde em Itapuã
Ouvindo o mar de Itapuã
Falar de amor em Itapuã

2回繰返し


Enquanto o mar inaugura
Um verde novinho em folha
Argumentar com doçura
Com uma cachaça de rolha
E com o olhar esquecido
No encontro de céu e mar
Bem devagar ir sentindo
A terra toda a rodar

※ É bom
Passar uma tarde em Itapuã
Ao sol que arde em Itapuã
Ouvindo o mar de Itapuã
Falar de amor em Itapuã

2回繰返し


Depois sentir o arrepio
Do vento que a noite traz
E o diz-que-diz-que macio
Que brota dos coqueirais
E nos espaços serenos
Sem ontem nem amanhã
Dormir nos braços morenos
Da lua de Itapuã

※ É bom
Passar uma tarde em Itapuã
Ao sol que arde em Itapuã
Ouvindo o mar de Itapuã
Falar de amor em Itapuã

2回繰返し

 

歌詞の解釈は、優秀な他サイトを参照ください。

歌詞を読んでいると

①水着でイタプアンの海岸をうろついて、穏やかな空と虹が見えて、カイミ公園まで歩いてきて、少し心地よく疲れてマットの上でココナッツ水(ココナッツの実の上部をカットしてストローを挿して販売してくれるらしい)を飲んで、

※いいよ、イタプアンの海岸で過ごす午後は、日差し強くて、海の音を聴いて愛を語るのよ。(2回繰返し)

 

praça Caymmi (カイミ広場 --バイーア州サルヴァドール出身の偉大なミュージシャンDorival Caymmi ドリバルカイミの名前を冠した広場)。カイミは1914年生れ 日本歴だと大正3年、でもベネシウスも1913年生れだけど。

ドリバルカイミ像も見えるアングルで貼っておきます。

 

歌詞の発音は、ポルトガル語カタカナ付歌詞集(朗読CD付) 旧版の
すぐに歌えるボサノヴァ2 / ヴィウマ・ジ・オリヴェイラ、吉野幸子 2007 絶版

にあります。** WEBでポルトガル語を発音してくれるサイトで代用してね。

楽譜は

Bossa Nova Handbook 2 -すぐに使える91曲- musica 44-91 / 吉野幸子

にあります。Emです。

歌詞と旋律がいっしょに書いてあります。
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トッキ―ニョのキンドルの電子版

Songbook Toquinho (Portuguese Edition)

ポルトガル語 | Almir Chediak | 販売者:Amazon Services International LLC

こっちがベネシウスとトッキ―ニョの歌うGm オリジナル原曲キーです。
歌詞と旋律がいっしょに書いてあります。
 
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Songbook Bossa Nova_4
Almir Chediak さん編にもあります。
Gm オリジナル原曲キーです。楽譜と歌詞が別掲のタイプですけどね。
 
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曲の構成は①②③とも曲の前半が短調で、
サビの※2回繰返し É bom...... 長調に転調して明るくなってを繰り返すのね。
 
では、だらだら書いて、今回はおしまい。僕の午後のカイミ公園についたようで、夕刻になったので、ごはんを食べて夜のプール行って、バーにいこうっと。  あぁ仕事はしています(午前中)、言い訳をするように小声で
 

 

Tarde em Itapuã   

Tarde em Itapuã  イタプアンの午後 を歌おう。

イタプアンの海岸は行ったことがなく、 Google Earth でしか浜辺を辿れないのだが歌ってみよう。

バーイア州のサルバドールにある海岸そうだけど、いつもお世話になってるあちらこちらのブラジルに詳しい日本語サイトの解説を読んで、WIKも読んでいろいろ考えた。

Tarde em Itapuãの歌詞を書いたベネシウスの誕生年は1913年だから、トッキ―ニョの作曲のこの歌の成立が1971年だから、この時点で58歳ぐらいになってしまう。ベネシウスは彼女とここで暮らすために海岸の近くに家を建てて2年間居たそうだから、その時の作詞で、50代後半の年老いた老人が(自嘲的に自身のことだろうと思うけど)昼から海岸とか町を水着でうろうろして、海水にも浸かり,浜辺で寝そべるだろうけど、夜になると酒場で喋って歌でも唄って今日はおしまいになって、それが毎日続くのだろう。

 

ベネシウスは66才で亡くなるけれども、何回目の結婚、何人目の彼女かもしれないけれども、(後日、ブラジル関係の本を読んだ方の話によると、7人目の奥さんになる人で、ベネシウスより、26歳年下の彼女)1970年にこれはまぁ、お元気でとしか言えなけれども。

 

1970年の60才と2020年の60才は、摂食、医療環境も異るし、見た目を含め本人が感じる肉体的な、「まだ大丈夫」の手ごたえが違う思うけど。

ふと、老人に近いおじさまがじたばたする例として、日本で考えると 谷崎潤一郎が『瘋癲老人日記』を連載していたのが1961年から1962年。

谷崎は、1886年の生れだから、当時75才くらいかしら。

ベネシウスがイタプアンに居た同じ年齢の頃、58歳の谷崎は1944年熱海に疎開して、軍部に隠れて「細雪」を書いていた。戦時中だから、海水浴をしたかは不明。水着を着てたかも不明。

とばかな事を考えていると、今日も暮れてしまう。 近くのバーに行こう。

 

あっと、Tarde em Itapuã の楽譜も作りかけだし、この話というかこの曲は続きます。

 

Seu Encanto

Seu Encanto (あなたの魅力 かしら)を歌ってみたい。Marcos Valle マルコス・ヴァーリ の曲で3拍子。

以前にアントニオ・カルロス・ジョビンの chovendo na roseiraで3拍子を経験したけど、コードチェンジが頻繁で難しく未だにちゃんと通して弾けない、これはあかん、みんなの前で弾くレベルになってないと思っていました。

練習用にもっと簡単に伴奏できる3拍子の曲を探していたら、マルコスのフレンチポップスみたいに可憐な曲に行き着いた。いいじゃん、マルコス、若い時の曲。ここで、3拍子に慣れてギターで刻めるようにしておこう。

 

Seu Encanto

Você é tanto que na vida nada tem o seu encanto
E nem, mesmo a luz do dia tem toda a sua alegria
Nem a primavera tem tanta espera
Como se espera você vir chegando
E por isso vamos a cantar e ver que o povo também canta
Que já chega de ser triste é porque o amor existe
É só se entregar, se deixar amar
Depois tudo vem

歌詞の翻訳 解釈は、他サイトを参照ください。

 


www.youtube.com

曲の終わり方が、素敵ですね。みんなの前で歌う時、2回重ねる事にしよう。

動画、一部伴奏のコードを変えたので、三月になったので春だし差替えました。

 

これができるようになって、春になって人前で歌ってからchovendo na roseiraにもういちど、とらいしたいです。

 

Odara 2

Odaraを続けよう。

「The Brazilian Guitar Book(ブラジリアン・ギター・ブック)」日本語版

 Nelson Faria(ネルソン・ファリア)さん(前述)の本を見てFrevo(フレーヴォ、フレボ)のリズムを練習する事にしました。

基本形を最初に弾いて、とっつき難いかなと思ったのは数分で、10分もすれば、慣れてのりやすいリズムであることに気が付きました。ずっと弾けそうです。

基本形は原かのこさんがDVDで紹介したものと同じで、この基本形から変化、尾ひれがついて、リズムは細かくシンコペーションしたりするのですが、僕には基本形が弾いてて一番熱量、力感があるように思いました。

 

Odaraの歌詞の抜けている楽譜から旋律に歌詞をつけたものを耳でチェックしながら作り、ギターコードを充てて、Frevoの基本形バッキングと、アップビートだけ弾く、Nelson Faria(ネルソン・ファリア)氏の解説にあるバリエーション#4を配置して、伴奏譜を作りました。

 

Odaraのコードに沿ってFrevoのバッキングは、こんな感じです。*頁からの限定公開です。


www.youtube.com


 

youtubeで Caetano Velosoカエターノ・ヴェローゾ)のOdaraを動画を見ていたら、「O(オー) ooo(ォォォォー)]というところもなんか楽しそうなので歌いたいなと思いました。では追加。

1人でカエターノ本人の動画を見てたらギターの指板も時々見えるので、彼と同じコードフォームで(見えないところもあり)楽譜に付けよう思いましたが、あとで確認すると細部まで出来ていません。

とりあえずこれでみんなの前でやってみよっと。

 

ともあれ、作ってしまったので、公開公開、行(ゆ)け{canta de ossanha の録音の中で、ヴィニシウス・ヂ・モライスが Vai, Vai, バイ,と令(れい)するように}、

私の傀儡{くぐつ}(ボーカロイドとか、ギターを弾く仕組みのプログラム)達よ!

 


www.youtube.com

最近、ブログの更新スピードが速くて、このブログはもっと、だらだら更新するはずです。ちょっと頻度、落としますね。

では、また。

 

 

Odara

Odaraを歌いたい。

いつもの事ではあるけれど、何処かで聴いて、歌いたくなった。Caetano Velosoカエターノ・ヴェローゾ)の曲。

楽譜は、

Songbook Caetano Veloso - vol. 1 (Portuguese Edition) にあって、実際の印刷本よりAMAZONKindle版がものすごくお得で、これを含めて幾つかまとめて今回買ってしまった。僕が居なくなると、本(BOOK)も消失だけど、承知。開いて写真で撮って1頁のOdaraの楽譜、確保。

 

あとは、歌詞の入った旋律譜を作れば、終わりだけれども。

Odaraの演奏動画を幾つか見ましたが、ギターのバッキングがサンバでもなく、ボサノバではなく、違うパターンで偏っていて、なんだろう?と思っていたら思いだした事があります。

Amazonで買った原かのこさんのDVD、ゼッタイ弾ける!ボサ・ノヴァ・ギター超入門 [DVD](僕の廻りの人たち、所有されている方多いです)の中で、

いろいろなコードバッキングパターンの紹介で、Marcha マルシャと共にFrevo フレーヴォを実演されていたのを思い出しました

これに似ています。その時は、アマチュアの仲間の中にこのリズムを刻む方がおられず、これはどこで使うのだろう?と当時思っていました。

 

Odara、ここで使うんか?と、名探偵があまた登場する映画のシーンで、ぴきーんと、推理、記憶の欠片と推察が繋がった時みたいに僕は合点しました。

僕はボサノバのグループレッスンからこのジャンルに入ったけど、何年経っても知らないことが、いっぱいあります。

 

マルシャとにフレーヴォについてはWikでもお調べ下さい。丁寧に解説があります。

 

フレーヴォはブラジル北東部のペルナンブーコ州の州都、レシフェ / Recife にて誕生した音楽と書いてあります。

Caetano Velosoカエターノ・ヴェローゾ)はバーイア州の人で、学歴もサルバドールのバイーア連邦大学に通っていたようなので

ブラジル北東部のfrevoフレーヴォのリズムもバーイア州はお隣で近いのかもしれませんね。

Caetano VelosoのOdaraをfrevoフレーヴォのギターバッキングで伴奏するとして、原かのこさんの紹介バッキング以外に他に資料が本棚にないか?と探したらありました。

本棚に手つかずのまま新品(すみません)で収納されていた本。

ブラジル系ギター習得を希望されるお仲間に持ってる方がたくさんいます。

 

「The Brazilian Guitar Book(ブラジリアン・ギター・ブック)」日本語版

 Nelson Faria(ネルソン・ファリア)

これ今までちらっと見ただけだけど、ブラジル本を希望に沿って日本語版にするにあたり、版元は大変だった筈なのでショーロとかに

興味のある人は買ってみてくださいね。売れないと次出せないもんね。

の中に、frevoフレボ のパターン説明が何種類も付属CDの音源付きでありました。

そうかfrevoフレーヴォ(フレボ)のパターンの幾つから、Odaraにつける僕の好みのバッキング見つけて演奏譜面作ってみよう、と思ったのでした。

続く...

*これ取り掛かったものの、時間がかかります。の筈だったのですが、金曜日の夜にカエターノ本人のyoutube何本も見ちゃったのです。

 

Consolação

Consolação という曲があります。

作詞 Vinicius de Moraes(ヴィニシウス・ヂ・モライス) 作曲 Baden Powellバーデン・パウエル)のコンビによるもの。

歌詞訳は他サイトをご覧ください。

曲名 Consolação 

{発音(イベリアポルトガル語) IPA: /kõ.su.lɐ.ˈsɐ̃w̃/ 分綴: con‧so‧la‧ção}

は「慰め」という日本語訳が充てられています。

 

制作の同コンビの「Berimbau」とよく演奏され、Berimbauの歌中曲かと最初は思っていましたが、独立した曲ですと、ブラジル音楽のグループレッスンに入った初期に教えてもらういました。

 

最近、Consolaçãoを単独で教えて貰ったのですが、Berimbauを練習した時にいくつも音源を聴いたので、なんとなく知っています。

 

Consolaçãoは、覚え易い旋律なので、レパートリーにしてしまいましょう。

参考音源で誰のを聞くか?となりますが、いちばん判りやすいのは Nara Leao (ナラ・レオン)だと,ボサノバの曲を覚える時に、教えてもらいました。

彼女が「Eu amei, amei demais」と歌うとドキドキしちゃう。

 

曲そのものをフェイクもなしにたんたんと歌うので、これって難しいと思いますが、彼女は揺るがず、おしまいまで歌います。

彼女のキーで貼っておきましょう。頁からの限定公開です。 


www.youtube.com

 

 

短冊「Consolação 楷書で歌うNara Leao(ナラ・レオン)」とかタイトルにすると顰蹙を買いそうですが、聞こえないように呟いてみましょう。ごめんなさい。

*旧関谷学校で撮った楷の木

Clube da esquina Nº 2 その2

Clube da esquina Nº 2 を続けましょう。

Milton Nascimento ミルトン・ナシメントの1994年のアルバム Angelus 

には初めて、Clube da esquina Nº 2の歌詞付きの収録があって、WEBでも確認することができます。

1972年のアルバム Clube Da Esquina の Clube da esquina Nº 2の曲は器楽曲で歌詞がありません。

軍の検閲を避けるため歌詞がないというのをどこかで読みました。

後で歌詞を知ってから聴くと、1972年のオリジナルの旋律に言葉が隠されていて、かすかに聞こえるような気がします。

[Lyrics on Album "Angelus" 1994]:

Porque se chamava moço
Também se chamava estrada
Viagem de ventania
Nem lembra se olhou pra trás
Ao primeiro passo, aço, aço, aço, aço

Porque se chamava homem
Também se chamavam sonhos
E sonhos não envelhecem
Em meio a tantos gases lacrimogênios
Ficam calmos, calmos, calmos

E lá se vai mais um dia

E basta contar compasso
E basta contar consigo

Que a chama não tem pavio
De tudo se faz canção e o coração
Na curva de um rio, rio

E lá se vai mais um dia

E o rio de asfalto e gente
Entorna pelas ladeiras
Entope o meio fio
Esquina mais de um milhão
Quero ver então a gente, gente, gente

E lá se vai mais um dia

E lá se vai mais um dia

 

これらを機械翻訳して読むと

住民に対する抑圧を強める軍がデモなどで集まった群衆を解散させるために催涙ガス使ってそうなシーンが浮かんでいくつかの断片的な言葉、断片的な記憶、視界、交錯する言葉、鋼、鋼,落ち着いて、落ち着いて、縁石に溢れそうになる人々、人々,川の曲がり角で,そしてまた別の日が来る...とそれらが、美しい旋律で以て重ねられて曲は進行します。リズムを形成するのは、曲がりながら流れる川のビートか、群衆の波がよくわかりません。

Clube da esquina 街角クラブはイギリスやヨーロッパ米国のPOPSの影響のもと新しいブラジルのPOPSを作ろうとしたのだと思いますが、手法は1970年当初の時代背景からすると斬新で、実験的で、ある種、現代音楽の難解さもあるのですが、このClube da esquina Nº 2の旋律の美しさはひどく人を惹きつけます。

 

僕はどこから手を付けたらいいか判らなかったので、販売されているClube da esquina Nº 2の音源をできる限り収集していったのですが、その中にコーラスグループのものがいくつかありました。

魅力的な曲があって、それをコーラス化するにあたり、美しいモチーフ、印象的な断面を持つものは素材として扱いやすく、ブラジルポルトガル語を母国語で話す人たちによる曲のエッセンスの掬い上げ、再構築は、この曲を理解する事について外国人の私には助けになると思います。

ということで、有料の音楽楽譜サイト(米国系ではないところ)のリストにあったアカペラ譜を、入手して加工をし、鳴らしてみることにしました。


www.youtube.com

鳴らしながら、この曲を構成する惹かれるチップ(美しい欠片(かけら)を確認してみましょう。参考音源なのでこの頁からの限定公開としました。

passo ステップ、 aço 鋼、 meio fio 縁石、 rio 川、 calmos 落ち着いて。

僕も落ちついて...。これをどうしようかと。