原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

João Gilberto Garota de Ipanema

若いもしくは、壮年期の João Gilberto が舞台でGarota de Ipanemaを一人で演奏するところを動画でみた。
彼は白いシャツに黒色の上着、黒髪もふさふさでギタ-のコ-ドを確認しながら歩いて舞台袖から入場する。
僕は彼の声が嫌いだった、声質が薄く、高く、父ちゃん坊やじゃんと前にひどく書いたけど、最近は慣れて平気さ、友人なるときのプロセスだな。
初対面はいけすかないタイプの男で、こいつは嫌いだと思うけど、同じチ-ムで動かなくてはならない時があり、その顛末のケースでもあるかな。
舞台の椅子に座って歌いだすのだけど、マイクのボリュ-ムが悪く、指でマイクを小突いて少し文句を言うのだけど、ああこの人難しい気性の人だ、接客の仕事の相手ならちょっとやだな、コンビニのレジの精算待ちの列の後ろで並んでいて、先頭のおじさんがクレーム言い出して、なんか時間かかりそうで嫌だな、というような気持ちで動画を観てたけど、んっと解決、歌いだすのさ。
Garota de Ipanema をイントロでフンフン言って、首を少し左に傾げて言葉の抑揚少なく歌うんだ。
ジョアンのアディクトさんたち、特にギタ-も弾いてトレ-スする方達は聴衆に対して少し緊張して遠慮がちに伏目で歌うと思うのだけれど、本人は違う。眼(まなこ)開いて瞬(まばた)きもあまりせず、劇場の2階前列ぐらいの上方を見つめて歌うんだ。
それも、何度も何度も歌詞を繰り返し、じゅげむ寿限無がこなれるまで、お家、もしくは友人宅でのギタ-練習で歌が水準に達するまで廻りに配慮もせずに歌い続けて上手くいったらそれで終わり、で舞台を降りてしまった。
彼のギタ-の伴奏は楽しい、男たちが追っかけるはずざ。と思ったところで気が付いたのだが。
彼が、ギタ-を弾いて頭を少し左にかしげて眼をひらいて瞬きもせず見つめる上方の角度は
『浜辺でカフェの屋外のテーブルを囲む樹脂だが木だかの海水に濡れてもよい椅子に身体をやや斜めにもたげて、テ-ブルには泡のたつ飲み物で友人と話していたのだけど、その横を長身の若いエロイーザが通るのを首をかしげてまばたきもせす見上げる角度』であることに気が付いたのさ。目は見開いたままさ。
E fica mais lindo, Por causa do amor
                             Por causa do amor 繰り返し
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