Estateを2018年に歌おうとして、声楽の先生にお世話になって練習をした。アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)の歌う楽曲をMusicnotesから買ってピアノの伴奏と歌唱の指導を5-6回してもらった。
歌い方はイタリア歌曲ぽく歌い上げる仕様だ。数回すると怪しいカンツォーネ歌手みたいな感じになった。うさんくさい。Odio l'estate (夏は嫌いよ)
下ごしらえは済んだ。ギターの伴奏を整備しよう。
アンドレア・ボチェッリの仕様の楽譜は電子楽譜化し僕のキーに転調し、曲の途中の演出的転調箇所を解いてボサノバに合うの平易な感じにした。曲の流れ、雰囲気はRenato Braz, Nailor Proveta & Edson AlvesのアルバムSilêncio (Um Tributo a João Gilberto)を意識することにした。彼が僕の描くものに近い。
ギターのコードはジョアン・ジルベルトのコード本(前述)を参考に組もうとしたが、曲の尺(小節の長さとか、はしょっているところ)が違うので整理した。ジョアンとキーは違うけれども良く似たコードを充てた。これはギター講師と弾きながら相談してアイデアを貰い幾度か替えた。
バッキングをしていると4拍子で書かれた楽譜に違和感を感じるので、2拍子に書き換えた、これは改造になるので流出できないな。画素数落とそう。
ジョアンを意識するけど、歌うキーも違うし彼をまるごどトレースするつもりはないさ。
イタリアでとったそれらしい写真
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jenny chi & André SiqueiraのアルバムLive in Río (Live)のestateの彼女の後半のフェイクが好きで真似してみたい。
6頁のピアノ伴奏譜は2頁の見開き弾き語り譜となり、コードと単語の範囲色分け、コードパターンの着色をしてこんな感じ。
歌ってみた。1年かかったけれど、歌うと夏の倦怠感は感じられて満足だ。みんなの前で一度歌い、声楽の先生の前でギターで一度歌った。だけど、暫くすると熱がさめて、少し悲しくなり、歌わなくなって追いかける別の歌を探している。でもこの曲はきっと違う夏に歌うと思う。
2022年5月の追記
Estate 僕も好きで歌ってみたいから、ちょっと鳴らしてみてよ、という要望がありました。
昔ギター弾いてボサノバ歌いたい初期に楽譜を探した記憶がありましたので参考に現在のものを貼っておきます。この頁からの限定公開にします。限定公開って、週刊誌のグラビアの袋とじの写真みたいなものですけど、僕のはたいしたことありません。歌詞の発音はGoogle翻訳とかでテキスト入れて発音させてみて下さい。(もりあがるTornerà un altro invernoのところは上手く書けてないので、うまい人のを聞いて真似てね)
2023年の夏追記 聞いてたらよく出来てるじゃんとか思ったので、限定解除しました。
歌いだしのestateだってジョアンのように台詞みたいにユニゾンでもいいし、カバーされる方がいろいろ歌うように、フェイクで現場で感情のおもむくままに、でも緻密な計算と準備とかあって、チェンジアップもオッケーです。たくさんの歌い手を聴いてください。気持ちが昂って言わないお約束のあの言葉「Odio l'estate (夏は嫌いよ)」を詠ってもいいです。動画は少しだけ偏芯をいれましたがおおむね本メロディにしてます。そういえばボサノバに人達用のestate の楽譜って、僕は見たことないな、 皆さんどうしてるのだろう?
前に出したと違っているけど、先でまたかわるけど、グッドラック、ご同好の方。
この曲ってギターで伴奏するとわかるけど、つくづくEm9の響きに身を委ねるという事なんだね。