原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

Chove Chuva

Chove Chuva というジョルジェ・ベンもしくはジョルジ・ベンジョール(Jorge Ben Jor)の曲があります。

彼は「Mas Que Nada」も書いており、それだけで立派なものと思いました。

Chove Chuva、 雨が降るという擬音を含めたポルトガル語だそうです、しっとりしてます。曲が生まれた経緯はそれでは、ないようですが、曲の雰囲気は物憂げな感じで、想いに耽ってしまいそうですね。

 

歌いたいので、楽譜を作ってみました。 こんなものでしょうが、下手な歌唱より聞いている分にはフルートがよいでしょう。春には春の歌。夏には夏の歌。月蝕の夜には、月の欠ける歌をと想いますが、この曲は暖かい雨の降る午後に歌ってみたいです。畏れおおくも、デウスにお願いして、雨を止めて、暖かい気持ちのよい雨の降る海で泳ぐ面識のない彼女を浜辺に揚げてお話したいらしいベンの下世話な舞台裏とは裏腹に、経緯を知らなければ曲は出色の出来で物憂げな、繊細な、傷心を愁う感じで、僕たち日本人はゆっくりなアレンジを好むだろうと思います。

色々な人のうたを聞きましたが、僕の好みは邦人なら、小泉やよいさんがうたうものが抜けている、優れていると思います。

彼女はこの曲をまるで子守唄のように歌い、ひどくゆっくりと、時々テンポを緩めて、何をあやすのだか、誰を寝かしつけるのだか、僕には判らないけど、聴いていると、散髪屋さんで、ハサミで髪切りの後、頭の洗髪をして貰っている時みたいに色んな事を想い巡らせながらぼおっと出来て気持ちいいです。サンバはともかく、ボサノバの幾つかの名曲のサビは潜(ひそ)み、永遠が見える坂の途中のような種類の静謐を感じられます(個人の感想です)。この方はリクエストを受けるので、彼女を聞く会に行かれる方は、事前に希望してみてください。


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