原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

Berimbauを歌おう

Berimbauを歌おう
Vinícius  Moraes(ヴィニシウス・モライス)とBaden Powellバーデン・パウエル)のコンビによる楽曲。
Canto de Ossanha(オサーニャの歌)とか Canto de Xango (ジャンゴの歌)とか一連の雰囲気が僕は好きなのだ。
BerimbauはDmで演奏されるときが多いと思うけど、ギターの6弦をドロップDにして(EからD)民族楽器ビリンバウの演奏を模して
パーカッションみたいな演奏法も含めてリズムを強調することで盛り上がるけれども、
僕の好みはBerimbauの旋律の美しさを単純に歌う事だ。
A)
Quem é homem de bem não trai O amor que lhe quer seu bem
Quem diz muito que vai, não vai Assim como não vai, não vem
Quem de dentro de si não sai Vai morrer sem amar ninguém
O dinheiro de quem não dá É o trabalho de quem não tem
Capoeira que é bom não cai E se um dia ele cai, cai bem
B)
Capoeira me mandou dizer que já chegou
Chegou para lutar
Berimbau me confirmou vai ter briga de amor
Tristeza, camará
A)のところ、作詞のヴィニシウスは幾つかの録音で2つの歌い方をする、ちょっと凭(もた)れるような歌い方をして、はじめはヴィニシウスが
上手くなくてリズムに遅れるいるのか?と思ったけど、これは作曲された当初の旋律に沿って彼はちゃんと歌ったのかもしれない。(参考音源参照)
彼がもっと平易にギターの伴奏に乗せて歌う録音もある。これは自分で伴奏してみると歌いやすく、凭れる旋律ではギターの伴奏しながら歌うのは難しいと思う。多くの歌い手がA)を平易に歌うと思う。
 
特筆すべきはB)の旋律の凄絶な美しさで、
僕は「僕の目の前を神の使いの聖獣が僕の目にはスローモーションで疾走していて、うねる背骨の稜線をなぞるようなライン」を想像した。
ビリンバウの奏法をギターの伴奏で真似ることなどその美しさの前では忘れてしまい、只々B)の旋律に身を委ねて歌ってみたい。
 
A)ネジを巻く呪文のようなA)が歌えれば、B)は解き放たれた矢じりのように滑空して着地をするよ。
 
Berimbauはよく兄弟曲のConsolaçãoと合体で歌われ、 berimbau A)B) (途中Consolação)またberimbau B) とかで歌われる。
日本の演歌の中にも、曲の途中で別の曲が挿入されるのに似ていますね。
ちょっと鳴らしてみます。以下です。 Dmではなく僕のキー Gmだけど。A)は前述の凭れるような旋律(市販のピアノ伴奏付を転調加工切貼り)のほうを採用しました。
実際はリズムと同じに平易に歌うのが楽です。間奏にConsolaçãoの主題を少しいれました。すぐにBerimbauに戻ります。
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