原始鱈魚(げんし たらうお)のブログ

Bossa Nova・Samba MPB をギターで伴奏して一人で歌いたい人のブログです。

desafinado

desafinadoを歌ってみたい(もうボサノバ系専用ブログらしく、読み手もご同好とし、曲の説明も不要よね)。
前には気がつかなかったけど、いろいろなテイクを聞いていると、ノイズ入りの伴奏も少しある。舞台の衣装に「ヨゴシ」とかが入っているように、伴奏の中にワザと音外しとか、トラックそのものにラジオノイズが入っていたりするね。
ボサノバの歌って、声楽でもないんだよな。スポ-ツとかで、早く、高く、遠くへとかの数字を重ねる分野の競技があるのだけれども、青年期、競技者としてのフィジカルなピークが過ぎるとレベルが下がりますね。
それとは別にアリアを正確に歌うのではなくて、歳をとってもできるもの、味わいを増せるもの、芸、とか謡いとかの粋、わびさびの世界、また落語の高座の演目みたいに、人が聞く、見るもので「その人が立っている境地とか」を愛でるみたいな分野があって、沖縄の歌、ハワイの歌、各風土の地の歌、そうですボサノバの曲の一部もその傾向が少しあると思う。若くて美人が溌剌に歌うテイクももちろんいいけども、映画俳優のトム・ハンクスの主人公の困った顔、みたいなdesafinadoのテイクあれば聞きたいです。
こういのはもう話術と謡いで、6代目三遊亭 圓生の高座のまくらで、あの江戸前の口調で「パルコ パルロウという.....」のを聞いたときはなんてモダン、若い僕には衝撃だったけど、なんて素敵、なんてキレイ、光る風、永遠が見える坂の途中、高座の長屋話で橋本一子さん演ずるところのおさきさんが登場しそうなdesafinado、Doraliceが聞きたい。ジルベルト・ジルかな、ちょっとちがうな。そうあのひと、カエターノ・ヴェローゾかな人情話。
ええとね、バースも歌って溜めて、ばっとはじめのコ-ドを鳴らしてミュ-トして、途中から伴奏で追い上げるやつ。
歌うときにトムハンクスのお面と、放送局の周波数を捉えきれない調子の悪い2石ラジオがいるな。
この歌を女子から取り戻そう、二ツ目たちよ!とか言っておこう。
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